広くて小さな世界。
2005年 11月 07日
今朝は、なんだか不思議な夢を見ました。
あまり良い印象の夢ではなかったです。

* * *

気付くと私は、見知らぬ家にやって来ていた。

お世辞にもきれいとは言えない、みすぼらしい造りの家だ。
黄色い土壁は所々ひびが入り、室内はあまり陽が入らず薄暗かった。
昔話に出てくる、古い民家のような感じだった。

その家には、私の他にも5,6人の男女がいた。
どうやら私達は、誰かに此処へ連れて来られたらしい。
そして此処は、これから私達が共同で生活する家のようだ。

とりあえず私は、家の中を見て回ることにした。




古い家だったが、最初の印象とは違い、意外にも中は明るくて、小ぎれいな感じだった。
此処なら住んでも悪くないかなと思えた。

そしてみんなで外に出てみると、そこはたくさんの緑に囲まれた場所だった。
私達が住むのは、広大な森林公園の中の一角だったのだ。

そうだ。思い出した。
此処は大きな企業が所有する広い公園で、私達は今日から、此処で住み込みで働くんだ。

ふと、目の前の運河を、一隻の遊覧船が通りかかった。
それほど大きくはない船だったが、そこに乗ってる人達は皆、華やかな衣装を身にまとい、いかにも上流階級の人間という風だった。
此処は観光地でもあり、たまにこうして、気まぐれな金持ち達がやって来るのだ。

船の上の人達は、こちらに向かってのん気に手を振っている。
なんだか楽しそうだったので、私達は思わず手を振り返した。

これからどんな生活が待っているのかは分からなかったが、そんなに悪いものではないような気がした。

だって此処は、巨大な権力に護られた、箱庭のような世界だから。
此処にいれば安全で、何一つ、危険な目には遭わないから。
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