ファンタジーな世界。
2005年 10月 02日
僕は双子の弟と二人、急いで城に戻っているところだった。
僕らの城は浮遊城で、常に雲と同じ高さに浮かんでいる。
今日はそこで、大運動会が行われる日だった。

お城まで点在するカラフルなブロックを、時々足場に利用し、僕らは城まで飛んで行った。
「姫のパートナーをやるのは僕だからね!」
ようやく城が見えてきた時、弟が宣戦布告してきた。
城には、僕らの幼馴染みの可愛い姫が住んでいて、僕らは彼女が好きだった。
「間に合ったらな!」
そう弟に言い放ち、僕はスピードを上げ、更に上昇した。
弟も、負けじと追いかけて来る。

どこまでも広がる青空。
心地良い風を感じながら、僕らは城を目指して飛んだ。



しかし、城に到着する前に、開始時間になってしまった。
塔の天辺にある大きな鐘が、その音を辺りに響かせる。

大きな歓声が沸き起こる中、城が変形し始め、最初の競技が始まった。
大玉転がしだ。
城から、大玉と、大量のダミーボールがばら撒かれる。
それと同時に、選手達も大玉を追って城から飛び出した。

「姫はどこだ!?」
僕はダミーを器用にかわしながら、姫の姿を探した。
だが、その必要は無かったようだ。

「おかえりなさーーーい!」
僕の名前を呼びながら、姫が笑顔で突進してきた。
「うわっ!!」
慌てて彼女を受け止める。
「危ないなー、もう」
僕は姫を抱えたまま、今度は大玉を探した。
あれを見つけて、ゴールまで仲間とパスを繋がなきゃ。

「ねえ、ケインは?」
姫は僕の腕の中で、弟の事を訊いてきた。
「・・・少し下の方にいるよ」
姫は弟が好きなのだ。
本当は前から気付いていた。
見た目は同じなんだけどな。
彼女は絶対、僕らを見間違えたりしなっかった。

「あいつのとこまで降りようか?」
僕は姫が好きだけど、弟も好きだ。
寂しいけれど、二人が上手くいけば良いと思った。

「ううん、いいわ。じゃあこれ、キミにあげる」
姫は弟に渡すはずだったゴーグルを、僕に着けてくれた。
彼女が何を思ってそうしたのか分からないが、素直に嬉しかった。
「ここを弄れば、ピントが調節できるのよ」
「え。ちょっ、姫?」
大玉を探しながら空を飛んでる最中なのに、姫がゴーグルを弄るから、視界がぼやけてしょうがなかった。
僕は、姫を落とさないように飛ぶだけで、精一杯になった。

困ったお姫様だな。

* * *

注) 小説みたいだけど、こんなんでも夢です。
   
珍しいタイプの夢でした。
『僕』の視点で、彼の世界を体験しているような、物語を読んでいるような感じ。
ゲームの世界に入り込んだみたいで、楽しかったです。
空を飛ぶ夢も久しぶりだったし。
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