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殺人ゲーム。
2005年 08月 27日
そこは見覚えのある場所だった。
3年間通った中学校だ。現在は建て替えられてなんとも豪華な校舎になっているが、当時はボロボロで、授業中に雨漏りをしたこともあったくらいだ。
そんな昔のままの校舎に、私は居た。

不意に周りが騒がしくなった。大勢の人達が、何か叫びながら私の傍を走り抜けて行く。
良く見ると、彼等は今迄の同級生達だった。仲良しだった子や苦手だった子、今も時々遊んだりしている子。本人達には何の繋がりも無いはずだが、小学校や高校の時の友達も、何故かみんなで走っている。

いや、何かから逃げているみたいだ。
心の中がざわざわした。



嫌な感じがして振り向くと、遠くから一人の軍人が向かって来るのが見えた。
その手にはマシンガンを持っている。どうやら私達は狙われているらしい。
なんだか良く分からないけど、私も逃げることにした。
みんなに混じり、廊下をひたすら走る。しかし足がもつれるような感じで、うまく走れない。いつも思うけど、なんで夢の中ってこう走りにくいのかな。しかも逃げる時限定。

それからどのくらいの時間が経っただろう。すごく長かったような気もするし、ほんの数分だったような気もする。
軍人はずっと、一定の距離を保ったまま追いかけて来ている。てゆうか、なんで軍人が一般人を追いまわすんだろう。変な夢だな。
いつまで走ればいいのかな。別に疲れてないけど、いい加減この状況に飽きてきた。そろそろ場面転換しようかな。

そんな事を考えながら角を曲がったら、そこは行き止まりだった。まあ、そうなりそうな気がしてたから、そういう展開になっただけなんだけど。
逃げ場を失った私の背後に、軍人登場。彼はマシンガンを構え、その銃口がこちらに向けられた。

「あ、撃たれる。」

放たれた弾丸が次々と襲ってくる。それは映画のスローモーションのように、ゆっくりと私の体を突き抜けて行った。
痛みは無い。そういえば血も出ていないみたいだ。ただ、異物が体を通過していく感覚だけがある。今迄にそんな経験はないが、しかしそんな感触だと、何故か理解できている。蜂の巣にされるのってきっとこんな感じなんだと、ひとり感心していた。
このまま殺されるのか~とも考えたが、まあいいか。だって夢だし。

ひとしきり撃たれた後、私はその場に倒れこんだ。
あ~あ、撃たれちゃった。えーと、この後どうしたらいいのかな。
あ、そうか。撃たれたらゲームオーバーなんだった。なんでか分からないけど、そう決まっているんだった。

仕方なく、そこで目を覚ましてみた。
外はまだ薄暗い。時計は5時を指している。起きるにはまだ早い時間なので、私はもう一眠りすることにした。

その後見た夢が、どんなだったかは覚えていない。